「転職エージェントを使うべきか、直接応募すべきか」
転職活動を始めると、誰もがこの疑問にぶつかります。ネットで調べると「複数登録が基本」と書いてあるけど、実際のところどうなの?
私は、IT企業の採用担当として年間100人以上のエンジニアと面接してきました。その経験から、転職エージェント経由の応募者がどう見られているか、採用担当の本音を知っています。
この記事では、転職活動者の視点から、エージェントを使う前に知っておくべき真実と、失敗しない使い方を実践的に解説します。
目次
- 転職エージェントを使う前に知っておくべき3つの真実
- 採用担当が評価するエージェント経由応募者の特徴
- エージェント選びで失敗しないための5つのチェックポイント
- エージェント担当者(CA)との付き合い方で合否が決まる
- エージェントを使うべき人・使わない方がいい人の判断基準
- まとめ:転職エージェントを成功に導く実践的な戦略
1. 転職エージェントを使う前に知っておくべき3つの真実
真実1:直接応募の方が通過率は高い(データで証明)
採用担当の本音データ:
- 直接応募:書類通過率 約60%、最終面接通過率 約40%
- エージェント経由:書類通過率 約40%、最終面接通過率 約30%
なぜ直接応募の方が有利なのか:
採用担当が直接応募を評価する理由は明確です。
- 志望度が高い:自分で調べて応募している時点で「この会社に入りたい」という意思が伝わる
- 企業研究がしっかりしている:自社のことを理解している候補者は、面接でも熱意が伝わる
- 採用コストがかからない:エージェント手数料が不要なため、企業側のメリットも大きい
→ 直接応募で来るくらいの人は、素養があれば会ってみようと思う。
真実2:エージェント経由が不利になる理由
理由①「紹介されたから来た」という人が多い
採用担当が感じる違和感:
面接で「なぜ当社を志望したのですか?」と聞くと、エージェント経由の候補者からは以下のような回答が多いです。
- 「エージェントから紹介されて…」
- 「条件が良さそうだったので…」
- 「とりあえず応募してみました…」
→ 企業研究が浅く、志望動機が弱い印象を与えてしまう。
理由②エージェント担当者(CA)の質にバラつきがある
良いCAの場合:
- 候補者の強みを事前に伝えてくれる
- 企業の求める人物像を理解している
- 書類添削・面接対策が充実している
困ったCAの場合:
- とにかく数を打ってくる(質より量)
- 候補者の情報が不正確
- 企業の求める人物像を理解していない
→ CAの質が低いと、候補者の印象も悪くなる。
真実3:エージェントは「手段」であり「目的」ではない
重要なのは:
- ✅ 自分のキャリアビジョンを明確にする
- ✅ 志望企業を徹底的に調べる
- ✅ 面接で「この会社に入りたい」という熱意を伝える
→ エージェントはあくまで「サポート役」です。主役はあなたです。
2. 採用担当が評価するエージェント経由応募者の特徴
特徴①成果が目に見える職務経歴書
採用担当が「会ってみたい」と思う職務経歴書:
- ✅ ポートフォリオがある(GitHubリンク、制作実績など)
- ✅ 具体的な数字で成果を示している(売上◯%UP、開発期間◯ヶ月短縮など)
- ✅ 技術スタックが明確(使用言語、フレームワーク、インフラなど)
具体例:
「ECサイトのリニューアルプロジェクトをリードし、売上を前年比120%に向上させました。使用技術:Ruby on Rails、React、AWS」
→ 何ができる人なのか、一目で分かる職務経歴書は強い。
特徴②伝えたいことが明確
採用担当が評価する職務経歴書:
- ✅ 自己PRが簡潔で分かりやすい
- ✅ 志望動機が具体的
- ✅ キャリアビジョンが明確
→ 「この人は何がしたいのか」が伝わる書類は通過しやすい。
特徴③エージェント経由でも「この会社に入りたい」という熱意を見せる
エージェント経由でも評価される方法:
- 企業研究を徹底する:エージェントから紹介されても、自分で企業を調べる
- 志望動機を具体的にする:なぜこの企業なのか、なぜこの職種なのかを明確にする
- 面接で熱意を伝える:「エージェントから紹介されて」ではなく、「この企業に入りたい」という意思を伝える
→ エージェント経由でも、直接応募と同じレベルの熱意を見せることが重要。
3. エージェント選びで失敗しないための5つのチェックポイント
チェックポイント①:エージェントの得意分野を確認する
各エージェントの特徴:
リクルートエージェント:大手で数が多い
- 業界最大手で、応募者の数が圧倒的に多い
- 年齢層、スキルレベル、業界が幅広い
- 良くも悪くも「玉石混交」
おすすめの使い方:
- まずは登録して、幅広く求人を見る
- 複数のエージェントと併用する
マイナビエージェント:20代・第二新卒に強い
- 20代、第二新卒の候補者が多い
- スキルは浅めだが、意欲が高い
- 若手育成に力を入れている企業とマッチしやすい
おすすめの使い方:
- 20代、未経験転職、第二新卒の方に最適
Type転職エージェント:30代エンジニアに強い
- 30代のエンジニアが多い
- スキルレベルが高い候補者が多い
- 年収交渉がシビア(候補者側の希望が高め)
おすすめの使い方:
- 30代、即戦力採用を狙う場合
チェックポイント②:担当者(CA)の質を確認する
「このエージェントから来る人は◯◯」という明確な傾向はない。
理由:
- エージェントごとに得意分野はあるが、候補者の質は「CA(担当者)」に依存する
- 同じエージェントでも、優秀なCAもいれば、そうでないCAもいる
→ エージェントよりも、「担当者との相性」が重要。
チェックポイント③:初回面談で担当者の質を見極める
良いCAの特徴:
-
採用担当者と定期的に話している
- 「御社は◯◯のスキルを持つ人を求めていますよね。この候補者は◯◯の経験があります」
- 企業の採用ニーズを理解している
-
候補者の強みを的確に伝える
- 「この方は◯◯の経験があり、御社のプロジェクトに即戦力として貢献できます」
- 候補者の「推しポイント」を明確に伝えてくれる
困ったCAの特徴:
-
とにかく数を打ってくる
- 企業の求める人物像を理解していない
- ミスマッチな候補者を大量に送ってくる
-
候補者の情報が不正確
- 職務経歴書と面談内容が違う
- 候補者のスキルを過大評価している
チェックポイント④:複数登録は2〜3社がベスト
1社だけのリスク:
- 担当者との相性が悪かったら詰む
- 求人の選択肢が限られる
- 企業情報が偏る
4社以上のリスク:
- 連絡の管理ができなくなる
- どのエージェントとも関係が薄くなる
- 同じ企業への重複応募リスクが上がる
推奨の組み合わせ:
20代・初転職の場合:
- マイナビエージェント(メイン)- サポート重視
- リクルートエージェント(サブ)- 求人数重視
- doda(情報収集)- 転職サイトとしても活用
30代・キャリアアップの場合:
- リクルートエージェント(メイン)- 求人数重視
- レバテックキャリア(IT特化)- 専門性重視
- ビズリーチ(スカウト待ち)
チェックポイント⑤:エージェントを使うべき人・使わない方がいい人を判断する
エージェントを使うべき人:
-
自己分析・キャリア相談が必要な人
- 転職が初めての人
- キャリアに迷っている人
- 書類添削・面接対策が受けられる
-
非公開求人にアクセスしたい人
- エージェント経由でしか応募できない求人もある
- 幅広い選択肢を持ちたい
エージェントを使わない方がいい人:
-
明確に入りたい企業がある人
- 自信があり、明確に入りたい企業があるなら、直接応募の方が有利
- 志望度が高いことが伝わる
- 採用コストがかからない(企業側のメリット)
-
自分でキャリアを考えられる人
- 自己分析ができており、キャリアビジョンが明確な人は、エージェントなしでも転職できる
- 直接応募、スカウト、リファラルなど、他の方法を検討
4. エージェント担当者(CA)との付き合い方で合否が決まる
良いCAとの付き合い方
①本音で話す
NG例:
- 「年収は高ければ高いほどいい」
- 「条件は特にありません」
OK例:
- 「最低600万円、希望700万円」
- 「リモートワーク必須、フルリモート希望」
→ 嘘や見栄を張ると、ミスマッチの原因になります。
②レスポンスは24時間以内
理由:
- エージェントは複数の求職者を同時に担当しています
- 連絡が遅い人は後回しにされがち
- 良い求人は早く埋まる
→ レスポンスが早い人は、優先的に良い求人を紹介してもらえる。
③メインエージェントを早めに決める
理想の使い方:
- メイン1社:週1で密に連絡。書類添削・面接対策をお願い
- サブ2社:求人紹介メイン。良い案件があれば応募
→ 全部「サブ」扱いにしてしまうと、どのエージェントからも「本気度が低い」と思われる。
困ったCAとの付き合い方
①担当者を変えてもらう
判断基準:
- ミスマッチな求人を大量に送ってくる
- 候補者の情報が不正確
- 企業の求める人物像を理解していない
→ 担当者を変えてもらうか、エージェント自体を変えることを検討。
②複数登録でリスク分散
理由:
- 1社だけに依存すると、担当者との相性が悪かった場合に詰む
- 複数登録することで、リスクを分散できる
5. エージェントを使うべき人・使わない方がいい人の判断基準
エージェントを使うべき人
①自己分析・キャリア相談が必要な人
エージェントのメリット:
- ✅ 自己分析を手伝ってくれる
- ✅ キャリアの方向性を相談できる
- ✅ 書類添削・面接対策が受けられる
→ 転職が初めての人、キャリアに迷っている人には、エージェントは非常に有効。
②非公開求人にアクセスしたい人
理由:
- エージェント経由でしか応募できない求人もある
- 幅広い選択肢を持ちたいなら、エージェントに登録するメリットは大きい
エージェントを使わない方がいい人
①明確に入りたい企業がある人
理由:
- 自信があり、明確に入りたい企業があるなら、直接応募の方が有利
- 志望度が高いことが伝わる
- 採用コストがかからない(企業側のメリット)
- 書類通過率が高い
→ そのレベルなら、サイトに登録しておけばスカウトが届く。
②自分でキャリアを考えられる人
理由:
- 自己分析ができており、キャリアビジョンが明確な人は、エージェントなしでも転職できる
- 直接応募、スカウト、リファラルなど、他の方法を検討
6. まとめ:転職エージェントを成功に導く実践的な戦略
✅ この記事のポイント
①直接応募の方が通過率は高い
- 理由:本気度・志望度が高い
- エージェント経由は「紹介されたから来た」人が多い
- → エージェント経由でも、直接応募と同じレベルの熱意を見せることが重要
②エージェント選びは「担当者(CA)の質」が重要
- エージェントごとに得意分野はあるが、候補者の質は「CA(担当者)」に依存する
- 同じエージェントでも、優秀なCAもいれば、そうでないCAもいる
- → 初回面談で担当者の質を見極める
③複数登録は2〜3社がベスト
- 1社だけのリスク:担当者との相性が悪かったら詰む
- 4社以上のリスク:連絡の管理ができなくなる
- → メイン1社、サブ2社の組み合わせが理想
④エージェントは「手段」であり「目的」ではない
- 重要なのは:自分のキャリアビジョンを明確にする、志望企業を徹底的に調べる、面接で「この会社に入りたい」という熱意を伝える
- → エージェントはあくまで「サポート役」です。主役はあなたです。
最後に:転職エージェントを成功に導く3つの心得
- 本音で話す:嘘や見栄を張ると、ミスマッチの原因になる
- レスポンスは24時間以内:連絡が遅い人は後回しにされがち
- メインエージェントを早めに決める:全部「サブ」扱いにしてしまうと、どのエージェントからも「本気度が低い」と思われる
→ 転職エージェントを上手に使いこなして、転職活動を成功させましょう。
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この記事は、はてなブログ「Life Career」の採用担当が明かす|転職エージェント経由の応募者はどう見られているか?【年間100人面接した本音】を元に、転職活動者の視点から実践的なアドバイスとして再構成しました。より詳しい採用担当の本音は元記事をご覧ください。
