転職エージェントを使えば、必ず転職が成功する——そう思っていませんか?
私は、IT企業の採用担当として年間100人以上の応募者と面接してきました。
その中で、気づいたことがあります。
転職エージェントを使っているのに、不採用になる人には明確な共通点があるということです。
この記事では、採用担当の本音として、転職エージェントで失敗する3つのパターンと、成功するための正しい使い方を包み隠さず語ります。
目次
- 転職エージェントは万能ではない
- 【失敗パターン①】エージェント任せで自分で考えていない
- 【失敗パターン②】複数エージェントで同じ求人に応募
- 【失敗パターン③】大手エージェントだけで決める
- 採用担当から見た「成功する人」の特徴
- 転職エージェントの正しい使い方3ステップ
- 採用担当が推奨する転職エージェント3選
- まとめ
1. 転職エージェントは万能ではない
転職エージェントのメリット
確かに、転職エージェントは便利です。
メリット:
- 非公開求人にアクセスできる
- 書類添削・面接対策をしてくれる
- 年収交渉を代行してくれる
- 企業の内部情報を教えてくれる
しかし、使い方を間違えると逆効果
採用担当の本音:
「エージェント経由だからといって、必ず採用するわけではない」
むしろ、エージェント任せの人は、すぐに分かります。
そして、そういう人は不採用になりやすいのです。
なぜなら、採用担当は以下を見ているからです:
- 本当に自社で働きたいのか?
- 自分で考えているか?
- エージェントに言われて応募しただけではないか?
次のセクションで、具体的な失敗パターンを解説します。
2. 【失敗パターン①】エージェント任せで自分で考えていない
採用担当が見抜く「エージェント任せ」のサイン
面接をしていると、**「この人、エージェント任せだな」**と感じる瞬間があります。
サイン①:志望動機が薄い
実際にあったNG例:
Aさん(28歳・営業職)の場合:
面接官「なぜ当社を志望されたのですか?」
Aさん「エージェントから紹介されて、良い会社だと聞いたので応募しました」
面接官「具体的に、当社のどこに魅力を感じましたか?」
Aさん「…御社のホームページを見て、良さそうだと思いました」
→ 不採用
理由:
- 志望動機が「エージェントに言われたから」だけ
- 企業研究が全くできていない
- 自分の言葉で語れていない
サイン②:キャリアプランが曖昧
Bさん(30歳・マーケター)の場合:
面接官「5年後、どうなっていたいですか?」
Bさん「マーケティングのスキルを伸ばして、キャリアアップしたいです」
面接官「具体的には?」
Bさん「…エージェントに相談しながら、考えていきたいと思います」
→ 不採用
理由:
- キャリアプランを自分で考えていない
- エージェント頼み
- 主体性がない
サイン③:企業の質問に答えられない
Cさん(26歳・エンジニア)の場合:
面接官「当社の開発環境について、何かご質問はありますか?」
Cさん「特にないです。エージェントから聞いているので」
面接官「では、当社の技術スタックについてどう思いますか?」
Cさん「…すみません、詳しくは分かりません」
→ 不採用
理由:
- エージェントから聞いた情報だけで満足
- 自分で調べていない
- 技術への興味が感じられない
OK例:自分で考えている人
Dさん(29歳・マーケター)の場合:
面接官「なぜ当社を志望されたのですか?」
Dさん「御社のマーケティング戦略に興味を持ちました。特に、◯◯という施策は業界でも先進的で、自分もそういった戦略立案に挑戦したいと考えました。エージェントからも紹介いただきましたが、自分でも企業研究を進め、◯◯さんのインタビュー記事を読んで、ますます魅力を感じました」
→ 採用
理由:
- 自分の言葉で志望動機を語れている
- エージェント頼みではない
- 企業研究を自分でしている
対策:エージェントは「参考」にする
ポイント:
-
エージェントの意見は参考にとどめる
- 最終判断は自分で行う
- 「なぜこの企業なのか?」を自分の言葉で説明できるようにする
-
自分で企業研究をする
- 公式サイト
- 口コミサイト(OpenWork、転職会議)
- 社員インタビュー記事
- ニュース
-
キャリアプランを自分で考える
- 5年後、どうなっていたいか?
- そのために何をすべきか?
- この企業でそれが実現できるか?
3. 【失敗パターン②】複数エージェントで同じ求人に応募
採用担当が最も嫌うパターン
採用担当が最も困るのが、複数のエージェント経由で同じ人が応募してくるケースです。
実際にあったトラブル
Eさん(32歳・営業職)のケース:
- リクルートエージェント経由で応募 → 書類選考通過
- dodaエージェント経由でも応募 → 書類選考通過
- 人事が気づく → 「この人、2回応募してる?」
- 両方のエージェントに確認 → 手間がかかる
- 結果:不採用
理由:
- 管理ができていない
- エージェントへの配慮がない
- 企業にも迷惑がかかる
- 信頼性が低いと判断
なぜこんなことが起きるのか?
よくある原因:
- 複数のエージェントに登録している
- どのエージェントからどの求人に応募したか、管理していない
- 「たくさん応募すれば当たる」と思っている
対策:応募管理を徹底する
管理方法:
-
エクセルやスプレッドシートで管理
- 企業名
- エージェント名
- 応募日
- 選考状況
-
エージェントに確認してから応募
- 「この企業、他のエージェントでも紹介されているか?」を確認
- 同じ求人には1つのエージェント経由でのみ応募
-
エージェントに正直に伝える
- 「リクルートエージェントでも登録しています」
- 「この企業は他で応募済みです」
4. 【失敗パターン③】大手エージェントだけで決める
「リクルートだから安心」は間違い
多くの人が、大手エージェントだけに登録します。
よくあるパターン:
- リクルートエージェントだけ
- dodaだけ
- マイナビエージェントだけ
しかし、これは機会損失です。
大手エージェントの弱み
弱み①:担当者の質にばらつき
実際にあったケース:
Fさん(27歳・エンジニア)の場合:
「リクルートエージェントに登録したら、担当者がIT業界に詳しくなくて、的外れな求人ばかり紹介されました。結局、レバテックキャリアに登録し直して、良い求人に出会えました」
弱み②:大量の求人紹介で選べない
Gさん(29歳・マーケター)の場合:
「dodaに登録したら、毎日10件以上の求人が送られてきて、どれを選べばいいか分からなくなりました。結局、何も応募せずに終わりました」
弱み③:特化型エージェントの方が強い場合がある
職種別の特化型エージェント:
- ITエンジニア:レバテックキャリア、Geekly
- コンサル:アクシスコンサルティング
- 管理部門:MS-Japan
- 女性:パソナキャリア
対策:総合型+特化型の組み合わせ
おすすめの組み合わせ:
-
総合型エージェント(1〜2社)
- リクルートエージェント
- doda
-
特化型エージェント(1〜2社)
- 職種・業界に合わせて選ぶ
- ITエンジニア:レバテックキャリア
- 20代:マイナビエージェント
- ハイクラス:JACリクルートメント
-
スカウト型(1社)
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
5. 採用担当から見た「成功する人」の特徴
特徴①:エージェントを「ツール」として使っている
成功する人は、エージェントに頼りすぎず、自分で考えている人です。
例:
- エージェントの意見は参考にするが、最終判断は自分で行う
- 企業研究を自分でしっかりする
- キャリアプランを自分の言葉で語れる
特徴②:複数のエージェントを比較している
成功する人は、1社だけで決めず、複数のエージェントを比較しています。
例:
- 総合型2社、特化型1社に登録
- 担当者の質を比較
- 相性の良いエージェントをメインにする
特徴③:エージェントとの関係が良好
成功する人は、エージェントとの関係が良好です。
例:
- レスポンスが早い
- フィードバックを丁寧にする
- 感謝を伝える
- 本音で話す
6. 転職エージェントの正しい使い方3ステップ
ステップ1:複数登録して比較する(3〜5社推奨)
登録すべきエージェント:
-
総合型(1〜2社)
- リクルートエージェント
- doda
-
特化型(1〜2社)
- 職種・業界に合わせて選ぶ
-
スカウト型(1社)
- ビズリーチ
ステップ2:初回面談で見極める
初回面談でチェックすべきポイント:
- 担当者は業界・職種に詳しいか?
- 希望をしっかりヒアリングしてくれるか?
- 的確な求人を紹介してくれるか?
- レスポンスは早いか?
- 相性は良いか?
合わなければ変更を依頼
- 公式サイトのお問い合わせフォームから
- 「もっと◯◯業界に詳しい方を希望」と伝える
ステップ3:エージェントは「参考」にする
ポイント:
- エージェントの意見は参考にする
- 最終判断は自分で行う
- 企業研究を自分でする
- キャリアプランを自分で考える
7. 採用担当が推奨する転職エージェント3選
総合型:リクルートエージェント
おすすめポイント:
- 業界最大級の求人数(約40万件)
- あらゆる業界・職種に対応
- 全国・地方求人も豊富
こんな人におすすめ:
- 幅広く求人を見たい
- 地方での転職を考えている
- 初めての転職で不安
総合型:doda
おすすめポイント:
- 転職サイトとしても使える
- スカウト機能が優秀
- サポートが手厚い
こんな人におすすめ:
- 自分でも求人を探したい
- スカウトも受けたい
- 手厚いサポートが欲しい
特化型:レバテックキャリア(ITエンジニア向け)
おすすめポイント:
- ITエンジニア特化No.1
- 技術理解が深いアドバイザー
- 高年収求人が豊富
こんな人におすすめ:
- ITエンジニア
- 年収アップしたい
- 技術的な話ができるアドバイザーを求める
8. まとめ
転職エージェントは便利ですが、使い方を間違えると逆効果です。
✅ この記事のポイント
失敗する3つのパターン:
- エージェント任せで自分で考えていない
- 複数エージェントで同じ求人に応募
- 大手エージェントだけで決める
成功するための対策:
- エージェントは「ツール」として使う
- 複数登録して比較する(3〜5社推奨)
- 企業研究を自分でする
- 応募管理を徹底する
採用担当から見た成功する人の特徴:
- 自分で考えている
- 複数のエージェントを比較している
- エージェントとの関係が良好
→ まずは、複数のエージェントに登録して、相性の良いエージェントを見つけましょう。
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